土地家屋調査士の研修とは?研修の種類や内容を解説

土地家屋調査士の研修とは?研修の種類や内容を解説

「土地家屋調査士の研修とは?」「土地家屋調査士の研修体系は?」「土地家屋調査士の新人研修とは?」
土地家屋調査士の研修について、このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。

土地家屋調査士の研修には、所在する地域や都道府県によって異なる研修体系が用意されています。

それでは、土地家屋調査士の研修にはどのような研修体系があるのでしょうか。
本記事では、土地家屋調査士の研修体系、新人研修・年次研修についてなどを紹介します。

土地家屋調査士の研修の受講をお考えの方は、ぜひご覧ください。

土地家屋調査士の研修体系とは

土地家屋調査士の研修には、4つの研修体系があります。

  • 中央研修
  • ブロック研修
  • 単位会研修
  • 特別研修

異なる4つの研修体系について、それぞれくわしく見ていきましょう。

中央研修

土地家屋調査士の資格を取得した人が1年以内に出席を義務付けられているのが、中央研修です。
中央研修では、在住地区に関わらず、すべての研修生が指定の一か所に集まり、研修を受けます。
第1回目に実施された「NTT中央研修」では、約350名の研修生が茨城県のNTT中央研修センターに集まり、講義を受講したり、ほかの研修生と交流したりしました。

ブロック研修

ブロック研修とは「関東」「関西」「九州」など、各地域で区分されたブロックごとに実施される研修です。
ブロック研修は令和元年(2019年)に廃止され、現在は中央研修や単位会研修への参加が推奨されています。

単位会研修

単位会研修とは、都道府県ごとに実施される研修を指します。
県ごとに設立された土地家屋調査士会がそれぞれ主催し、地域で活動する土地家屋調査士が集います。
地域の課題や現状に沿った研修が行われるため、居住地区の業務に活用できる知識が得られる点がメリットです。
また、土地家屋調査士の資格を保有する資格所持者が都道府県ごとに集まり交流するため、同業者同士の関係づくりや人脈づくりの場として利用されています。

特別研修

特別研修は、特定の業務に関する特別な講習が必要な際に開催される研修です。
実際には、民間紛争解決府代理業務を行う「ADR認定土地家屋調査士」を育成することを目的として開催された事例があります。
民間紛争解決府代理業務は、土地家屋調査士の仕事のなかでもケースが稀であり、取り扱っている講師も数少ないのが現状です。
土地家屋調査士会連合会は、そうした現状にあわせ、特別研修として「ADR認定土地家屋調査士」になるための考査を実施しました。
特別研修で合格した土地家屋調査士は、その後法務大臣からの認定を得ることで「ADR認定土地家屋調査士」として活動できるようになります。

こちらの記事では、ADR認定土地家屋調査士の役割や、その資格を取得するための方法について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
ADR認定土地家屋調査士の役割と認定を受けるために必要なこと

土地家屋調査士の新人研修とは

ここまで、土地家屋調査士の研修体系について紹介しました。
土地家屋調査士の研修において主要となるのは、新人研修年次研修の2つです。
とくに新人研修は、次の2つの研修において実施されます。

  • 中央研修
  • 単位会研修

ここからは、それぞれの研修において実施される新人研修の内容について紹介します。

中央研修

土地家屋調査士の資格を取得すると、取得から1年以内に新人研修に参加する義務が発生します。
そして、参加が義務付けられる対象になるのが、中央研修です。
中央研修では、全国から土地家屋調査士の資格保有者が集まり、これから仕事を始めるために必要な研修を受講します。

単位会研修

都道府県ごとに実施される単位会研修においても、新人研修が実施されます。
単位会研修では、その都道府県の抱えている土地・建物に関する課題や現状を共有し、地域に根ざした活動をするのに必要な知識・スキルを養います。

土地家屋調査士の年次研修とは

土地家屋調査士の資格をもつ人は、資格を取得してから3年以内、そして、初めて研修を受けてからは5年に1度のペースで年次研修に参加する義務があります。
年次研修では、ズームなどオンライン上で行う討論会や、参加者同士の交流を行います。

土地家屋調査士の研修はニーズに合わせて

いかがでしたでしょうか。

土地家屋調査士の研修にはさまざまな研修体系が存在するため、それぞれのニーズにあった研修を選んで受講しましょう。

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