土地家屋調査士は副業にできる?実現するための条件とは

土地家屋調査士は副業にできる?実現するための条件とは

「土地家屋調査士は副業にできる?」「会社員をしながら土地家屋調査士の仕事はできる?」「土地家屋調査士を副業にするための条件は?」
土地家屋調査士の副業について、このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
実際、会社員をしながら土地家屋調査士を副業にできるのでしょうか。
本記事では、土地家屋調査士を副業にできるのかどうか、土地家屋調査士を副業にするための条件などについて紹介します。
土地家屋調査士を副業にしたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

土地家屋調査士は副業にできる?

実際に、土地家屋調査士の仕事を副業として行うことは可能なのでしょうか。
ほかに携わっている仕事の業務形態や仕事の内容によって副業を行えるかの可否が変わります。
自分の働き方や状況と照らし合わせて副業が可能かを判断しましょう。

  • 本業が会社員の場合
  • ほかの士業と兼業する場合

ここからは、本業が会社員の場合と、ほかの士業と兼業で仕事をする場合とに分けて解説します。

本業が会社員の場合

本業が会社員の場合、副業で土地家屋調査士の仕事をすることは非常に難しいです。
理由として、土地家屋調査士の仕事には現場での仕事が付き物であることや、官庁で行う手続きが発生すること、維持費が莫大であることなどが挙げられます。
とくに日中に自由に動けない会社員の場合、土地家屋調査士の仕事をするスケジュール的余裕がないため、時間的要因から副業ができないケースが多くみられます。

こちらの記事では、土地家屋調査士が1日にどのようなスケジュールを組んでいるかについて紹介しています。ご自身のスケジュールと比較して、副業をすることができるかどうか参考にしてみてください。
土地家屋調査士の1日のスケジュール例を公開

ほかの士業と兼業する場合

専門分野や業務が重なる行政書士や司法書士の仕事をしている場合は、兼業で土地家屋調査士の仕事を行えます。
例えば行政書士の場合「農地転用」と土地家屋調査士が行う「土地地目変更登記」の仕事を組み合わせて行えます。
自分がもっている資格や専門的知識を活用して空いた時間で副業を行いたい場合、土地家屋調査士と相性のいい士業と兼業で仕事を行えるのです。

土地家屋調査士を副業にするための条件

ここまで、実際に土地家屋調査士を副業にできるかについて解説しました。
それでは、土地家屋調査士の仕事を副業にするにはどのような条件を満たせばよいのでしょうか。
土地家屋調査士の仕事を副業として行うためには、次の4つの条件をクリアする必要があります。

  • 平日の昼間に電話に出られる
  • 役所や法務局の開庁時間に対応できる
  • 測量の日時に合わせて予定を変更できる
  • 調査士事務所の維持費を支払える

副業で土地家屋調査士の仕事を行うのに満たすべき条件について、それぞれくわしく見ていきましょう。

平日の昼間に電話に出られる

土地家屋調査士の仕事では業者間のやり取りや登記の手続きで、平日昼間に電話がかかってくる場面が頻繁にあります。
そのため、土地家屋調査士の仕事を行ううえで、平日の昼間に電話に出られるという環境は非常に重要です。

役所や法務局の開庁時間に対応できる

土地の測量を行う役所の資料調査や、土地・建物の登記を行う法務局の資料調査は、基本的にインターネットと郵送で手続きを完了できます。
しかし、公共用地と境界の調査や、インターネットで入手不可能な書類を申請する場合、直接役所や法務局を訪問する必要があります。
土地家屋調査士の仕事を行ううえで役所手続きを行う業務は欠かせないため、副業として土地家屋調査士の仕事をする場合には、役所や法務局の開庁時間に対応可能である必要があります。

測量の日時に合わせて予定を変更できる

土地家屋調査士の仕事で大きな割合を占める業務が、土地の測量です。
土地の測量には業者との日程調整や、測量のための時間確保が必要であるため、副業で土地家屋調査士の仕事を行う場合、測量の日時にあわせて予定を調整できるスケジュール的余裕が必要です。
このとき、土地家屋調査士の仕事には建物の登記など測量が不要な仕事もあるのに、なぜ土地の測量依頼を多く受ける必要があるのか、疑問に思うこともあるでしょう。
建物の登記など、作業内容が軽く比較的時間がかからない仕事は、業者側からすると普段からお世話になっている土地家屋調査士に依頼することが一般的です。
副業として多くの依頼を受けるのであれば、仕事の内容を選んで仕事を受注するか判断していると一向に案件数は増えず、収入を増やすことは難しくなります。
こうした理由から、土地家屋調査士の仕事には土地の測量の業務が不可欠であり、副業で行う場合にも測量の日程にあわせてスケジュール調整ができることが必要条件となります。

調査士事務所の維持費を支払える

土地家屋調査士は数ある副業の仕事のなかでも、仕事を継続するための維持費が高い仕事です。
土地家屋調査士会の会費は年間で138,000円かかるほか、測量機や測量ソフトといった仕事に必要な機材にかかる費用が別途必要です。
よって、土地家屋調査士の仕事でプラス収入を得たいのであれば、事務所の維持費をまかなうだけの報酬を得る必要があります。

土地家屋調査士を副業にするのは一応可能

いかがでしたでしょうか。

土地家屋調査士の仕事を副業にすることは実際に難しい部分もありますが、相性のいい士業と兼業で行えば空いた時間を有効活用して収入を得られます。
自分のもっている土地調査士の資格を活かして副業を行いたい方は、ぜひ土地家屋調査士の副業を検討しましょう。

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