土地家屋調査士とは、土地や建物の大きさや形といった不動産登記の表題部について、代理手続きを行うことができる唯一の国家資格です。
資格者は、土地家屋調査士の事務所や建設会社、不動産販売会社などで必要とされる人材でしょう。
土地家屋調査士になるには、国家試験である土地家屋調査士試験に合格しなければなりません。
この記事では、働きながら土地家屋調査士を目指す人に向け、試験内容や勉強のコツについて解説します。
Contents
土地家屋調査士の試験を受けるには?
土地家屋調査士の試験はいつ実施され、どのような内容が出題されるのでしょうか。
土地家屋調査士の試験とは
土地家屋調査士試験は、毎年10月の第3日曜日に実施されます。
受験資格に制限はなく、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の全国9つの会場で受験可能です。
試験は筆記試験と口述試験の二部構成で、さらに筆記試験は午前の部と午後の部に分かれています。
試験は日曜日にあり、1日ですべての試験内容が終了するため、土日休みで働いている人や仕事休みがなかなか取れない人にとっては受験しやすい資格と言えそうですね。
土地家屋調査士の試験内容
筆記試験の午前の部は、平面計測10問、作図1問が出題され、一級・二級建築士、測量士、測量士補の資格保有者は試験が免除されます。
午後の部は、民法や不動産登記法などから択一式で20問、土地・建物から各1問が書式問題として出題されます。
合格率は、2018年が9.54%、2019年が9.67%です。
土地家屋調査士試験は働きながら合格できる?
土地家屋調査士は働きながら取得することが可能です。
土地家屋調査士法人や土地家屋調査事務所でアシスタント経験を積みながら勉強したり、業務連携の多い司法書士事務所などに務めたりしながら勉強する方法があります。
また、測量会社で働きながら合格を目指すという方法もあるでしょう。
土地家屋調査士の合格者の9割以上は、筆記試験の午前の部の免除を選択しています。
免除条件である測量士補は取得しやすい資格であるため、まずは毎年5月実施の測量士補試験に合格しておき、午後の部の勉強に集中して取り組むことで合格率を上げることができるでしょう。
土地家屋調査士は働きながら取得できる!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで土地家屋調査士は働きながら取得できることがご理解いただけたと思います。
土地や建物の専門家として、土地家屋調査士は必要不可欠な仕事です。ぜひ資格取得を目指してみませんか。