
今回は、土地家屋調査士に向いている人の特長についてご紹介していきます。
土地家屋調査士の受験を考えている方の中には、自分は土地家屋調査士に向いているのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、土地家屋調査士にはどんな人が向いているのかについてまとめています。土地家屋調査士を目指そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
土地家屋調査士の仕事内容や働き方
土地家屋調査士とは、土地や建物の所有者が誰なのか、土地や建物を調べて法律上の登記手続きを行う職業のことです。
また、隣接している土地同士の境目がどの部分になるのかを特定することや、土地にかかわるトラブルなどの対応も行っています。
土地家屋調査士は、土地家屋調査士試験に合格しなければ就くことができない職業です。
試験合格後は、個人事務所へと勤務をすることで経験を積む人や、独立をして開業する人もいます。
個人事務所に勤務する場合は、平日の9~18時が勤務時間と決められていることがほとんどですが、早出や残業はあると考えておきましょう。
独立して開業する場合は働き方を自分で決められますが、法務局が空いている平日は基本的に休むことはありません。
基本的には依頼者の都合によって働き方が変わるため、依頼者の都合で休日に勤務しなければならないこともあります。
個人事務所に勤務する場合や独立して開業する場合も、土日や祝日も対応するのかどうかは依頼者の要望によって異なり、流動的に働かなければならないと考えておきましょう。
土地家屋調査士に向いている人の特徴
土地家屋調査士は、土地や家屋の登記と測量を行ったり、土地の境界線や相続トラブルの相談にのったりすることもあります。土地家屋調査士に向いている人の特徴5つを見ていきましょう。
①コミュニケーション能力が高い
土地家屋調査士は、測量を行ったり登記の手続きをしたりなど、あまり人と関わらないようなイメージがあるかもしれません。しかし、実務では土地に関するトラブルの相談に乗ったり、土地の測量を行う際に近隣の住人の方に立ち会ってもらいながら作業をするケースもあるため、初対面でも円滑なコミュニケーションが取れる人が向いている職業です。
②屋外での仕事に抵抗がない
土地の測量は屋外での作業になるので、外仕事に抵抗がない人の方が土地家屋調査士に向いています。炎天下の日に作業することもあるので、絶対に日焼けをしたくない、という人には厳しい現場かもしれません。
③体力がある
屋外での現場作業に出るため、ある程度の体力も必要です。現場まで運転をしたり、いろいろな道具を使って測量や杭打ちをしたりなど、女性でもできるような業務内容ではありますが、デスクワークと比べると体力の消耗が激しい仕事なのは間違いありません。
④図面を引いたり書類を作成したりなど細かい事務作業が苦にならない
土地家屋調査士は、測量したものを図面におこしたり書類を作成したりといった事務作業もこなす必要があります。そのため、細かい事務作業にも正確に丁寧に取り組める人が向いています。
⑤誠実な性格
土地家屋調査士が扱うのは、土地や建物といった他人の財産や権利です。そのため、相談者の方と信頼関係を築くことができる誠実な性格であることが求められます。
土地家屋調査士に必要なスキル
では、コミュニケーション能力が高いとは具体的にはどのようなことをいうのでしょうか?
ここからは、土地家屋調査士に必要な2つのスキルである「粘り強さ」「営業力」について、なぜそれぞれのスキルが必要なのか、詳しく見ていきましょう。
スキル①粘り強さ
土地家屋調査士の仕事内容に、依頼を受けた土地が隣接している土地との境目を確定させる筆界特定という業務があります。
この業務は関係者である土地の所有者全員に事情を説明して承諾をもらわなければなりません。
しかし、なかには連絡がなかなかつかない所有者や、現場の土地から離れた場所に住んでいる所有者もいます。
このような状況でも、全員に説明をしたうえで「筆記確定書」に署名と捺印をしてもらわなければなりません。
そのため、土地家屋調査士には何度も所有者のもとへ通い、理解してもらえるまで何度も説明する粘り強さが必要です。
スキル②営業力
土地家屋調査士試験合格後は、経験を積むために個人事務所に所属する場合と独立して開業をする場合がありますが、経験を積んでから独立をすることが一般的です。
個人事務所に所属した場合、営業方針は事務所によって異なるので、必ず確認しましょう。
人件費を削減するために、事務員やアシスタントの人数を最小限にしている事務所が多くなっています。
そのため、営業活動をしっかりと行って、新しい仕事を自ら見つけてくる必要があります。
また、独立した場合でも所長である自分自身が動く必要があり、なにも動かなければ土地家屋調査士としての仕事が入ってくることはありません。
土地家屋調査士を続けていくうえで、営業力は欠かせないスキルです。
仕事を獲得するために、さまざまな人と積極的にかかわりを持ち、人脈を広げなければなりません。
そのため、試験に合格したから大丈夫というわけではなく、合格後の努力も欠かせない職業です。
土地家屋調査士に向いていない人の特徴
最後に、土地家屋調査士に向いていない人の特徴を2つ紹介します。
これから土地家屋調査士を目指す場合は、当てはまっているものがあれば少しでも改善できるように、努力しましょう。
特徴①雑な仕事をする人
土地家屋調査士は細かな作業を丁寧に行わなければならない、正確性がもっとも求められる職業です。
土地に関する書類を法務局へ提出することもありますが、正確に記入ができていなければ不備扱いとなってしまいます。
土地家屋調査士が雑な仕事をすると、不動産における取引の安全性が損なわれることや信頼を失うことにもつながります。
そのため、すべての作業において雑な仕事をする人や、細かな作業が苦手な方には向いていません。
特徴②肉体労働をやりたくないという人
土地家屋調査士は屋内で行うデスクワークよりも、屋外での作業のほうが多いため、肉体労働をこなさなければなりません。
日差しの強い真夏でも、屋外で何時間と作業をするため肌が焼けることもあり、作業をするうえで土や泥によって汚れることもあります。
肉体労働は夏や冬に関係なく行うので、空調が整っているオフィス内で仕事を行いたいという方には向いていません。
土地家屋調査士は、さまざまな能力が求められる
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、土地家屋調査士に向いている人の特長についてご理解いただけたと思います。
土地家屋調査士は、事務作業や屋外作業、人とかかわる場面も多く、さまざまな能力が求められる職業です。土地家屋調査士を目指そうと考えていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
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