土地家屋調査士事務所の選び方とは?依頼できる仕事内容も解説

土地家屋調査士に依頼するにあたって、どのように事務所を選べばよいのかを把握している方は、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか?

土地や建物などの不動産のトラブルを防ぐうえでも、信頼できる事務所に任せたいですよね。

そこで今回は、土地家屋調査士事務所の選び方を紹介します。

あわせて、土地家屋調査士の仕事内容も紹介するので、ご興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

土地家屋調査士に依頼できる仕事内容とは

土地家屋調査士には、どのような仕事を依頼できるのでしょうか。

依頼できる主な仕事内容は、以下の3つです。

【土地家屋調査士に依頼できる仕事内容】

  • 不動産の調査や測量
  • 不動産登記の申請の代行
  • 筆界特定の手続き

土地家屋調査士には、不動産の調査や測量ならびに登記の申請手続きの代行を依頼できます。

不動産登記の際は、土地や建物の正確な情報が必要なので、地図を見て所在や高低差を調査したり、現地で測量を行ったりします。

また、不動産を新増築して所有者となった方は、不動産の表題登記の申請を行う義務がありますが、不動産登記には高度で専門的な知識が必要です。

そのため、不動産登記の専門家である土地家屋調査士に依頼して、不動産の表題登記の申請手続きを代行してもらうケースがほとんどです。

土地家屋調査士に依頼できる仕事内容として、筆界特定の手続きも挙げられます。

筆界とは隣の土地との公的な境界で、筆界を明確にするには、外部専門家である筆界調査委員に筆界特定調査を行ってもらわなければなりません。

筆界特定委員の意見を踏まえて、筆界特定登記官が筆界を特定します。

土地の所有者が申請することも可能ですが、土地家屋調査士が代理で申請でき、筆界の専門家として土地家屋調査士が選ばれるケースが多々あります。

土地家屋調査士事務所の選び方

土地家屋調査士に依頼する際には、事務所の選び方にも要所があります。

ここからは、土地家屋調査士事務所の選び方で、意識しておきたい5つのポイントを挙げてみます。

ポイント①知識や経験が豊富であるか

登記の知識や経験が豊富であるかどうかは、土地家屋調査士事務所を選ぶ際に押さえておきたいところです。

土地家屋調査士は不動産登記の専門家ですが、人によって知識や経験、技量に差があるのは致し方ない部分もあります。

建物の調査や測量の技術、図面の作成など、それぞれの得意分野も異なります。

土地家屋調査士の実務経験を積むほど、節税対策のテクニックや固定資産税の評価ミスを発見する力もついているでしょう。

登記の知識や経験の有無を判断するには、登記に関する本を出版している土地家屋調査士を探すという方法もあります。

依頼を検討している事務所のホームページなどから、在籍している土地家屋調査士の経歴をチェックしてみてください。

ポイント②積極的に相談に乗ってくれるか

土地家屋調査士事務所に依頼する際は、担当者が積極的に話を聞いてくれるかどうかも確かめましょう。

土地家屋調査士に依頼する内容は、測量や不動産登記の申請手続きの代行など、専門的な知識が必要なものばかりです。

ですから、担当者があまり質問に答えてくれなかったり、相談に乗ってくれなかったりすると、不安な状態で手続きを進めなければなりません。

事務所に足を運んだときの対応だけではなく、レスポンスの速さも大切です。

メールの返信にかかる時間や、電話のつながりやすさによっても、信頼できる土地家屋調査士事務所なのかを見極められるのではないでしょうか。

ポイント③料金体系がわかりやすく明確であるか

料金体系が不明確な土地家屋調査士事務所に依頼してしまうと、契約後に不安や不満が出るおそれがあります。

たとえば、不動産の調査や測量の依頼が完了したあとに、追加費用を請求されるなどのトラブルが発生するかもしれません。

聞いていた値段より大幅に高くなったというような、揉め事を防ぐためにも、複数の土地家屋調査士事務所から相見積もりを取りましょう。

相見積もりを比較すると、依頼内容に対して費用が適正なのかどうかを判断できます。

万が一、見積もりを提出してくれないのであれば、余分な費用を請求されるリスクがあるので、ほかの事務所を探しましょう。

ポイント④司法書士が在籍あるいは連携しているか

土地家屋調査士に依頼する内容のなかには、土地家屋調査士の専門分野以外のものも混在しているかもしれません。

事務所の選び方に迷ったら、司法書士が在籍あるいは連携しているかどうかも確認しておきましょう。

不動産登記には「表示の登記」と「権利の登記」の2種類があります。

表示の登記は、土地家屋調査士が専門的に行う一方で、権利の登記は司法書士が専門的に扱います。

つまり、不動産登記を完了させるには、土地家屋調査士と司法書士の双方に依頼しなければならないのです。

別々の事務所に不動産登記を依頼するよりも、双方が在籍している1つの事務所に依頼するほうが費用も手間もかからないでしょう。

どちらか一方しか在籍しない事務所に依頼したら、別の事務所を紹介されて紹介料をとられた、という話もあり注意が必要です。

ポイント⑤担当者との相性は合っているか

依頼を検討している、土地家屋調査士事務所の担当者との相性も、見過ごせないポイントです。

特に、土地の測量から依頼するのであれば、測量後に建物の建築に関する登記のほか、境界管理や相続対策など依頼内容は多岐に渡り、その分時間もかかります。

測量の依頼では、打ち合わせを重ねて、コミュニケーションをとる必要があります。

相性が合わないのであれば、担当者を変えてもらうか、ほかの事務所を探しましょう。

おすすめの土地家屋調査士事務所

ここからは、おすすめの土地家屋調査士事務所をいくつか紹介します。
土地家屋調査士事務所への依頼をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

土地家屋調査士法人 共立測量登記事務所

土地家屋調査士法人 共立測量登記事務所は、土地や建物などの不動産を守るプロフェッショナルが集結している会社です。

土地家屋調査士だけではなく、測量士や宅建建物取引士も複数在籍しており、さまざまな問題を解決に導きます。

司法書士や弁護士、税理士とも連携した無料相談会を毎月実施しています。

測量や登記の依頼をお考えの方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

細井土地家屋調査士事務所

細井土地家屋調査士事務所は、土地の分筆登記や建物表題登記、建物区分登記などに幅広く対応できる会社です。

土地家屋調査士だけではなく、測量士も在籍しているのも心強いポイントです。

確定測量や境界確認も行っているので、多角的なアドバイスをもらえます。

土地家屋調査士事務所の選び方では相談時の対応や担当者との相性を考慮しよう

いかがでしたでしょうか?

土地家屋調査士には、不動産の調査や測量、不動産登記の申請手続きの代行、筆界特定の手続きなどを依頼できます。

土地家屋調査士事務所に依頼する際は、登記の知識や経験が豊富であるか、積極的に相談に乗ってくれるのかといった点を確認しましょう。

依頼内容に対して費用が適正なのかどうかを判断するには、複数の土地家屋調査士事務所から相見積もりを取ることが大切です。

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