土地家屋調査士試験にはさまざまな問題が出題されますが、なかでも最も難関なのが書式・記述式試験です。この問題のできで合否が決まると言っていいでしょう。しかし、記述式試験の問題を解くには作図や計算が必要になるため、勉強方法が難しく、なにから手を付ければ良いのか分からないといった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土地家屋調査士試験を目指している方のタイプ別に、向いている勉強方法を紹介していきます。
土地家屋調査士の書式・記述式試験とは
土地家屋調査士試験の書式試験には、択一式と記述式の形式で問題が出されます。
択一式
- 5択から答えを選択する形式
- 20問出題される
- 配点は1問2.5点
記述式
- 問題文から製図や申請書を作成する形式
- 2問出題される
- 配点は1問25点
記述式試験は問題文を読み、内容を理解したうえで申請書と図面を作成する必要があります。記述式試験の方が圧倒的に難しく、その分配点も高くなっていることが分かりますね。
択一式問題を8~9割正解できるほどの知識がなければ、記述式問題を解くのは難しいでしょう。試験勉強をする際は、まず択一式問題をほぼ全問正解できるほどの知識を得てから、記述式問題の練習をすると効率的です。
次に、実際に土地家屋調査士試験の勉強をしていくにあたって、必要な道具を紹介します。
- 製図用シャープペンシル(0.3mm)
- ボールペン(0.3~0.5mm)
- 関数電卓
- 三角定規
- 三角スケール
これらの道具は試験でも必要になります。特に関数電卓は、使い方に慣れるためにも早めに購入して、試験勉強の段階から使用しましょう。
土地家屋調査士の書式試験の勉強方法
土地家屋調査士試験への勉強方法は、おおまかに「独学」と「予備校」の2種類が存在します。それぞれにメリットやデメリットが存在するので、ここではタイプ別に、どちらの勉強方法が向いているのかを紹介します。
「独学が向いている人」
- 数学が得意で自分で公式の勉強ができる
- 時間がある
- お金をあまりかけたくない
- 土地家屋調査士についてある程度の知識がある
「予備校が向いている人」
- 数学が苦手で、自分で公式の勉強をしてもなかなか理解ができない
- なるべく短時間で試験に合格したい
- 土地家屋調査士について予備知識がない
ポイントは複数ありますが、注視すべきは「公式の勉強を自分1人でできるか」です。1人での学習に不安がある場合は、予備校を視野に入れると良いでしょう。
では、独学の場合はどのように試験勉強をすれば良いのでしょうか?次は、独学の際に勉強する順番を紹介していきます。以下の順番で勉強を進めるのが、無駄がなくておすすめです。
基礎
- 公式を暗記する
- 三角定規・電卓の使い方を学ぶ
実践
- 図面の書き方を学ぶ
- 申請書の書き方を学ぶ
応用
- 過去問を繰り返し解く
過去問を繰り返し解く段階まで行くと、次に気にするべきは時間です。初めのうちは「記述式問題を読む時間」「計算をする時間」「図面や申請書を書く時間」など、段階に分けて時間を計り、時間がかかってしまう苦手な箇所はどこなのかを知ると良いでしょう。最終的には、記述式問題を1問60分以内で解けるようになるのが、理想的な時間配分です。
土地家屋調査士の勉強で重要なのは?
いかがだったでしょうか。土地家屋調査士試験における書式試験の、おすすめの勉強方法や順番について紹介しました。
これから勉強を始める方にとって最も重要なのは、自分に合った学習方法を見つけることです。独学の方は自分に合ったテキストやネット記事を、予備校を考えている方は自分に合った予備校を見つけられれば、学習の効率は大きく上がります。
次に重要なのは、勉強時間の確保です。択一式問題を解くには知識が必要ですし、記述式問題を解くには応用力も求められます。毎日コツコツと勉強を積み重ねて、試験合格を目指しましょう。
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