土地家屋調査士試験の作図問題に必要な道具と勉強方法

土地家屋調査士の試験には作図が出題されます。知識を問う部分では、各受験者の点差が僅差であり、作図をいかに正確にスムーズに行なうかが合否を分けるのです。この記事では、土地家屋調査士試験の作図に焦点を当てて解説します。

土地家屋調査士試験の概要

土地家屋調査士の試験は、10月の筆記試験と翌1月の口述試験の2回です。10月の筆記に合格した者が翌1月の口述試験を受験できます。

午前の部の試験免除について

筆記試験は午前(9:30~11:30)と午後(13:00~15:30)に分かれており、合計200点満点です。ちなみに測量士・測量士補・建築士(1級・2級)の資格者は「午前の部」の試験を免除されます。

問題の内訳

「午前の部」は、平面測量から10問・作図が1問出題されます。

「午後の部」は、択一方式(5択)で20問、書式問題が2問出題。択一方式の問題では、民法、不動産登記法、土地家屋調査士法などから出題され、書式問題では、土地、建物それぞれからの出題です。ここでも建物図面、各階平面図の作図が問われます。

午前・午後とも制限時間は2時間30分です。

作図について

土地家屋調査士が難関試験といわれるのには、定規を使って時間内に正確に作図しなければならないからです。早く正確に作図するには、練習が必要で、ズレや未記入があると減点されます。

知識を問う問題では差がつきにくく、作図は合否の大きな鍵を握っています。

土地家屋調査士試験の作図テクニック

では、作図のために必要なテクニックについてご紹介していきます。

作図に必要な道具

最初に、作図を行うために必要な道具についてご紹介します。最低限必要な道具は次の4つです。

  • シャーペン(0.3mmくらい)
  • ボールペン(0.3~0.5mmくらい)
  • 三角定規(試験用)
  • 関数電卓

三角定規は、学校で使用する三角定規とは違い1/250、1/500の目盛りがある特殊なタイプを使用します。シャーペンやボールペンは、なるべく細いペン先が使いやすいです。またボールペンは、水性と油性の2タイプがありますが、速乾性がありインクが滲みにくい油性を選びましょう。

また、上記の道具に加え、あると便利な道具はこちらの3つです。

  • 三角スケール
  • コンパス
  • 全円分度器

コンパスと全円分度器は使用する機会は少ないのですが、手元にあると安心です。

作図の前に

道具をそろえた後は、計算に必要な公式を暗記します。その次に、三角定規と関数電卓の使い方に慣れましょう。

三角定規の使い方にはコツがあり、片方を固定した状態で片方を滑らせながら作図します。どのように定規を動かせば、短い時間で作図ができるかを練習や工夫で見つけましょう。作図失敗のパターンとしては、メモリの読み間違いが多いようです。何度も練習して慣れていきましょう。

動画で学ぶのもおすすめ

テキストのみで学ぶのが最も難しいのが作図です。三角定規の適切な動かし方を知るために動画で学ぶのがおすすめです。YouTubeでもある程度は無料で学ぶことは可能です。

独学で学ぶのに限界を感じる方は、スクールを検討してみましょう。費用はかかりますが、効率よく合格まで導いてもらえます。

合格の鍵である作図を克服しよう

土地家屋調査士の試験で作図は合格の鍵となる一方、独学が難しく何度も練習が必要です。法律系の学習も大変ですが、作図とそれにともなう複雑な計算が土地家屋調査士の資格を難関資格にしている大きな理由の一つといえます。

作図を上達させるためには、やはり何度も練習をし、数をこなしていきましょう。ある程度の知識系の学びを完了させたら、どんどん作図の演習に挑戦します。

独学での挑戦も可能ですが、資金力があり最短コースで合格をねらうのであれば、スクールを検討してみましょう。

 

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